失敗作だけれど成功作!?

辻谷さん1 こんにちは、辻谷です。何だかあっという間に4月・・・・・・新年度のはじまりです。着物やバッグ、草履も季節に合わせて軽やかな風合いに変えたいですね。

■最初は「やってしまった・・・・・・」
 新年度に向かって足元を軽やかになど思っていましたが、真逆なものを作ってしまいました(笑)
“上品”で“個性的”、“どんな着物にも合う”、そして“汚れが目立たない”というイメージで花緒サンダル(小判型)をオーダーしたのですが、イメージとは違う組み合わせに仕上がり、箱を開けたときの最初の感想は「やってしまった・・・・・・」でした。見事に玉砕したわけです(爆)

■想いを全て花緒サンダルに
 以前から、花緒サンダルの№014に使われている抹茶色の鼻緒を「とても品がよいなぁ」と思っていたので、こげ茶のEVAと同じくこげ茶の天(ナイロン素材)で合わせてみました。そして鼻緒の受けはベージュでなく汚れの目立たなそうな青鼠、先ツボは少し遊んでみようとビビットな緑色。希望のイメージ全てを一つの花緒サンダルに入れてみました。それなのに思ったものとは違う・・・・・・という結果。

辻谷さん2■原因は・・・・・・
 何故かと考えてみたところ、抹茶色の鼻緒は受け(鼻緒の裏)の色味が明るければ発色良く、暗ければ落ち着いた色味に変化するようです。定番の№014は、ベージュの受けなので明るい抹茶色でしたが、青鼠の受けだと暗いグレーがかった緑色に。ビビットなはずの先ツボも周りの色味につられ、落ち着いた色味に変化いたしました。

 両親からも「何でこんなに渋い草履を作ったの?」と言われる程、落ち着いた色味の組み合わせですが、どんな着物にも合わせられるので、後々成功作だと気付きました。今ではお気に入りの一足になり、これからもどんどん活躍させていこうと思っています。

 オーダーは仕上がるまでドキドキしますが、愛着がわく一足を作ることが出来ます。皆様も挑戦してみませんか?


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