カレンブロッソの
ものづくり

洋風和装なものづくりで
「着物は楽しい!」を応援する。

文明開化の時代から西洋文化に押される形で着物のライフスタイルは縮小しています。そのシェアを今更ながら回復させようとは思いませんが、夏祭りに出かけるときに浴衣を着るとなぜか心がスッと落ち着く心持ちや、お祝いの席などに着物を着ていくと背筋がキリリと張る感覚は、日本の風土からくる何か、もしかしたら日本人のDNAがそういう感情を思い出させているのかもしれないと僕は思っています。日本人の心。
その情感に触れるものづくりをしたい。着物はいいな、着物は楽しいな。和装が着想の製品ならではの、どこか日本らしいなと思える瞬間を演出するものを作りたいと思っています。

カレンブロッソは株式会社菱屋のプライベートブランドです。大正15年の創業以来長年培った和の感性と技術に、洋のファッション性や機能性をミックスした洋風和装な商品を作っています。

カレンブロッソのアイテム

ZOURI 草履

カレンブロッソの草履は2001年のインターナショナルファッションフェア東京でデビューしました。発売当初は花緒サンダルというネーミングでした。
当時の草履台の素材はコルクが主で、ウレタンソールやスポンジ、木製の素材もありました。その草履の芯材にスニーカーなどに使われるEVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)で代替した草履が花緒サンダル、今のカフェぞうりです。
その弾力性のある素材感や、かかとの高さに比例したつま先も高い底のデザインが「履いていると背が高くなってスタイリッシュに見える。そして何よりも履きやすい。一日中履いていても疲れなかった」と発売当初からご評価いただきました。
反面、濡れた路面の水を歩行中に跳ね上げても着物の裾を濡らさぬようにとかかとを斜めにカットしたデザインの目新しさや鼻緒のすげ替えができない新しい草履であったため、草履底から雨水がしみこまないという利点がある一方、老舗の呉服店からは「鼻緒の調整ができないなんて草履ではない」とお𠮟りも受けたこともありました。
やがてその歩きやすさ、疲れにくさから、ユーザー様からの口コミが増え、直営店での売上も上がりカフェぞうりが着物業界で認められるようになりました。

BAGs バッグ

カレンブロッソを立ち上げる前に菱屋の和柄の革を使用した洋風バッグを作っていました。着物ユーザー向けの「洋服にも合う和装」バッグです。それが案外売れました。帯地を使ったバッグも作りました。お客様曰く「着物も着るけど普段は洋服よ。だから着物にも洋服にも合わせて持てるバッグは重宝するわ」とのお声もいただきました。
それならばとコンセプトを少し変更して「洋服にも合う和装」バッグではなく、「和装にも合う洋装」バッグを企画しました。バッグのデザインは百貨店のバッグ売場に並んでいるようなトレンド性のあるデザイン、もちろんブランド物のバッグのデザインも参考にして洋装バッグ作りに挑戦しました。
それらのバッグも菱屋の従来の得意先さんから高い評価を受けました。ところが和装業界ならではの流通の罠にはまりました。当社の納め価格の時には5倍以上の販売価格がつけられているのを知りこれは直感的に続かないぞと感じたものです。
そこで商品の価格をメーカーが決めるプライベートブランドの立ち上げを決意しました。オリジナルの素材、オリジナルのデザインのバッグ。プライベートブランド名はカレンブロッソ。1998年のことです。

カレンブロッソの素材

琳派シルバーレザー

江戸時代に京都で始まり光悦、宗達、光琳、抱一と受け継がれてきた琳派。風神雷神図屏風、紅白梅図屏風、夏秋草図屏風など豪華で大胆な美感が特徴です。その金地銀地の背景には当時の本金箔銀箔が使用されており箔足と呼ばれる箔の筋目文様がその風雅さを物語っています。
その厚さ0.0001㎜ともいわれる箔は湿気への弱さや厚みの違いから、破れやかすれが避け去られず美術品保護の観点から正規の複製品が作られます。その数百年経った金箔銀箔地の再現には箔の技術だけでなくアートの観点が不可欠です。
箔工芸作家裕人礫翔は国宝風神雷神図屏風の高精細複製を制作する過程や自身のアートワークから、数百年経って趣を増した箔足紋様の再現に成功しました。それがオリジナル意匠「箔面文様」です。
カレンブロッソではその箔面文様を本革にグラビアロール捺染する技法でオリジナルのアートレザー「琳派シルバーレザー」を制作しました。日本的でありながらヴィンテージ感あふれるモードな素材です。

うるしまうま

しまうま柄との再会はオリジナル素材でバッグを作ろうと決めて会社のストックルームに向かった時でした。先代社長が開発した本革に和柄をプリントした百種類以上の鼻緒用の和柄、江戸更紗や江戸小紋、紅型調や、縞柄、格子柄あらゆる素材がストックされていた倉庫の片隅に見覚えのあるしまうま柄がありました。
それは先代がイタリア旅行の際に知り合ったデザイナーのスワッチ見本を参考に、友禅絵師に依頼して鼻緒用の和柄風として製作させたものでした。
幼少の頃、そのしまうま柄のその革で作ったクッションが家にあったのは覚えています。先代にそのしまうま柄の展開について聞くと、飛び柄であったため鼻緒にすると再現性がなく商品化されることはなかったと教えてくれました。その思い入れのあるしまうま柄をアイコンにしてカレンブロッソのしまうま柄のバッグ作りがスタートしました。
1998年の洋風バッグのスタートから、2001年には帆布素材としまうま柄の本革をコンビにした洋装バッグを作って展示会に出してヒットしました。全国規模のセレクトショップでの採用や雑誌への掲載などが相次ぎました。
そのしまうま柄には特徴がありました。単なる手捺染の加工ではなく、手捺染したあとに熱を加えるとしまうま部分が膨れるのです。当時はふくらまし加工といって言いましたが、その凸感が最大の特徴でした。
その後、そのふくらまし加工のしまうま「小馬彩々シリーズ」と並行して風通織の綿素材やナイロンジャガード素材や本革にしまうま柄をエンボスする素材などを開発しましたが、僕の中ではふくらまし加工の素材感にはかないませんでした。
そのふくらまし加工をお願いしていた京都の捺染工場2015年に廃業されました。ほどなくして初代「小馬彩々」柄は生産終了となりました。
そこから凸感のある加工方法をいろいろ探しました。フロッキー印刷で試作は成功しましたが初代ふくらまし加工の素材ほどの出来栄えではなく継続した商品化にはつながりませんでした。「直営店ではしまうま柄はもう再販されないのですか」というお声もいただきながら、年月は過ぎていきました。
そして2023年春、奇跡的な出会いがありました。ふくらまし加工の初代「小馬彩々」柄を漆加工の技術で再現できることとなったのです。本革にはもちろんいろんな素材の上に漆でしまうま柄を乗せる技術と出会いました。
素材やしまうま柄のサイズ感の変更など試作を重ねて、待望の凸感があるしまうま柄の二代目「小馬彩々」シリーズ<うるしまうま>が誕生しました。

WORKS 製作実績

01

with KIJOKANO BASHOFU

喜如嘉の芭蕉布

#別注
02

with YAFUSO BINGATA KOBO

やふそ紅型工房

#別注
03

with GRAND SEIKO

グランドセイコー

#別注
04

with HATSUNE KOBO

初音工房

#別注
05

with KABUKI ZUAN

松竹公式 歌舞伎図案シリーズ

#別注

SHOP

菱屋カレンブロッソ
谷町本店

大阪府大阪市中央区谷町6-18-5
営業時間 11:00~19:30(不定休)

菱屋カレンブロッソ
東京ミッドタウン店

東京都港区赤坂 9-7-1 D0314
東京ミッドタウン 3F
営業時間 11:00-21:00(不定休)
【営業時間について】
当面の間、11:00-20:00閉店となります。

菱屋カレンブロッソ
日本橋店

東京都中央区日本橋室町3-2-1
コレド室町テラス 1F
営業時間 10:00-21:00(不定休)
【営業時間について】
当面の間、11:00-20:00閉店となります。

CONTACT

お問い合わせ

コラボレーションのご相談、
取材、TV/CMなどへの商品お貸出しなど
各種お問い合わせはこちらまで