菱屋を知る LEARN ABOUT “HISHIYA”

菱屋のビジョン

菱屋のビジョンは”洋風和装なものづくりで「着物は楽しい!」を応援する”ことです。 そのために「まずは商品」です。社内外の素材や見本帖、現代アートや昔見た映画、流行ってるモノ・コトなどを参考にして自分で解釈することがカレンブロッソのものづくりの起点です。
「とりあえずやってみよう、作ってみよう」のやってみなはれ精神でうまくいかなかったこと、ご迷惑をおかけした商品もありました。その一方で、偶然の出会いによりできた副産物がヒット商品になることもありました。
創業以来菱屋が関わってきた人、もの。社風、そして私自身。デザインチームの人となり。風土。そんなごちゃまぜの土壌をこれからも耕していくのが裏ビジョンです。

菱屋の歴史

祖父廣田一栄が福井から丁稚奉公で務めていたのが大阪唐物町の菱屋でした。菱屋は太物を扱う呉服店でした。大正十五年(1926)小物分野の新規事業を手掛けるにあたり責任者に任命されたのが廣田一栄でした。いわゆる暖簾分けです。独立後祖父の時代は鼻緒だけを取り扱っていたようです。
昭和四十七年(1972)先代廣田嘉秀が代を引き継ぎました。鼻緒以外に、草履の台や口金式の和装バッグなどの制作を手がけました。カレンブロッソのアイコンとなるしまうま柄や、菱屋の最高級素材「鎧織」など新素材の開発にも勤しみました。
平成八年(1998)廣田裕宣入社。プライベートブランドカレンブロッソを立ち上げました。洋装層和装バッグシリーズを制作。また草履台の主流であったコルク芯に代わるEVA素材の台でカフェぞうりシリーズを制作しました。

株式会社菱屋の沿革

1926 大阪市南区西賑町(現中央区谷町)にて創業
1951 全日本優秀雑貨展示会で細三編二石鼻緒が技術賞受賞
1972 初代廣田一栄から、二代目廣田嘉秀へ
1996 しまうま柄(小馬彩々シリーズ)が意匠登録
1998 カレンブロッソが商標登録

菱屋カレンブロッソ沿革

1999 菱屋カレンブロッソ谷町本店オープン
2001 東京インターナショナルファッションフェア、プルミエクラス(パリ)で花緒サンダル発表
2005 THE TRAIN(ニューヨーク)出展
2006 伊勢丹メンズ館でZETTA発表
2007 東京ミッドタウン店オープン
2008 誉田屋源兵衛×ユナイテッドアローズ「傾奇者達之系譜」にて草履担当
2009 伊勢丹本店、三越本店でカフェぞうり発表
2013 きものサローネでファッションショー 浴衣発表
サイモン・テイラー(TOMATO)モデル制作
2014 うまくいく紋シリーズ発表
2016 箔工芸作家裕人礫翔原案「琳派シルバー」シリーズ発表
2019 スティーブ・アランモデル制作
2020 谷町本店移転リニューアル
2022 コレド室町テラス(日本橋)店オープン
松竹公認歌舞伎図案シリーズ発表
2023 グランドセイコー 110周年記念限定モデルのストラップに鎧織が採用
初音工房プロジェクトに参画「初音履き」を制作。初音ミク×イセタンで発表

閉店した直営店 表記はオープン年、※は当社社員が常駐していた売場です

2001 自由が丘(正面口)店
※大丸(京都店・梅田店バッグ売場)
2002 青葉台東急スクエア店
京阪京橋店
※博多大丸店
2003 代官山店
※大丸札幌店
新宿三越店
自由が丘店南口へ移転
しまうまカフェ
2004 マルイ北千住店
2005 ラシック名古屋店
2006 福岡三越店
京都柳小路店
2007 カフェブロッソ自由が丘
エキュート立川店
2010 ラクエ四条烏丸店
2013 グランフロント大阪店

菱屋の技術

鼻緒

祖業当初より菱屋の鼻緒は足当りの良さ、履きやすさを追求しています。特に履きやすい鼻緒の制作技術の向上や芯材の研究には余念がありません。また、鼻緒のデザインや素材開発にも力を入れています。業界に先駆けて発表した太い鼻緒のデザイン、華やかな刺繍入りの鼻緒の開発、本革に金彩加工する技術、鼻緒用に開発した鎧織など。
菱屋の本業は「鼻緒」です。

EVA式 草履台

EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)との出会いは偶然でした。菱屋へ入社した頃、靴、バッグ、革素材の業界の二代目三代目が集うゴルフ大会がありお声がけいただいて参加しました。その時神戸の靴底メーカーさんと出会いました。そういう業種の方の取扱品などを知らずお話をしている中でEVAという靴底の素材を知りました。そのままそれを草履の主流素材であったコルク芯に代用できるかという話になり、一週間もたたないうちにサンプルが手元に届きました。
EVA素材にはコルク芯とは違う弾力性があること、そのEVAの下(地面と触れるところ)のゴム底は従来の草履の革製のものよりも滑りにくいなど明らかな利点がありました。それ以上に特徴的だったのは「丸み」があるデザインです。コルク芯の草履は直線的なデザインなのですがEVA素材の台は仕上げの途中で草履のサイドの面を削り出しながら整えるという過程があり、そこで軽いカーブをつけてたデザインが特徴的でした。またミルフィーユ状の木目の素材感には高級感がありました。
そして日本初(だと思っています)EVA素材の草履台ができました。
現在では類似品やコピー品がいろいろ出ています。一声かけてくれたら技術の提供も共作もできたのに無断で平気にそういうのを作られるのはやっぱりいい気分はしていないです。

商品、素材開発はコラボレーション(募集中)

先代が開発した「鎧織」や「本革更紗金彩加工」、そして「カフェぞうり」や「うるしまうま」これらの素材や商品はすべて取り組み先さんとのコラボレーションです。当社単独でできたものではありません。機を織る職人さん、捺染職人、鼻緒職人、漆職人、さまざまな人との出会いが製品化を実現しました。こういうモノを作りたいというディレクションのスタートは当方ですが、職人さんの技術に触れ当初想像していたものとは違うものもできますが、それもものづくりの醍醐味です。
これからもまだ見ぬ技術、職人さん、デザイナーさんとの出会いを楽しみに右往左往しながらカレンブロッソらしい「洋風和装な」ものづくりを続けていきます。

菱屋の社長

代表取締役社長 廣田裕宣

1967年大阪府吹田市生まれ。関西学院大学卒。株式会社キーエンス、編集プロダクション勤務を経て1998年株式会社菱屋入社。2001年よりカレンブロッソ事業部主宰。

会社概要

会社名 株式会社菱屋
所在地 大阪市中央区谷町6-18-5
電話番号 06-6762-7321
FAX 06-6765-4308
創業 大正15年2月
設立 昭和25年2月
ブランド ・カレンブロッソ
・琳派シルバー
・うまくいく紋
直営店舗 ・菱屋カレンブロッソ谷町本店
・菱屋カレンブロッソ東京ミッドタウン店
・菱屋カレンブロッソ日本橋店
・オンラインショップ
・AMAZON店
・&mall店

SHOP

菱屋カレンブロッソ
谷町本店

大阪府大阪市中央区谷町6-18-5
営業時間 11:00~19:30(不定休)

菱屋カレンブロッソ
東京ミッドタウン店

東京都港区赤坂 9-7-1 D0314
東京ミッドタウン 3F
営業時間 11:00-21:00(不定休)
【営業時間について】
当面の間、11:00-20:00閉店となります。

菱屋カレンブロッソ
日本橋店

東京都中央区日本橋室町3-2-1
コレド室町テラス 1F
営業時間 10:00-21:00(不定休)
【営業時間について】
当面の間、11:00-20:00閉店となります。

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