タイの旧正月ソンカーンに参加だ。4月14日。バンコク。参加というか突撃だったな。これは旧正月に当たる3日間は誰彼ともなくしかも容赦なく他人に水をかけてもオッケーイという祭りなのだ。さらに小麦粉かなんかの白粉を顔に塗ってもオッケーイという行事でした。中国の旧正月の爆竹みたいなもんだな。
友人からどでかい水鉄砲を持たされ、こちらからも攻撃しようということで突撃して来ました。市内をうろうろ回りながら水をかけられ、白粉を塗られ、反撃しという、童心に帰れて40男にはなかなかおもしろかったです。
ホテルに戻る頃には服から下着からびしょびしょです。もちろん足元にはZETTA2008新作シルバーのGTRが光っております。ハイ
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エイのスターマークと呼ばれる部分はどこなんだ?というのが数年前からの疑問でした。エイの革一枚につき白い楕円形の模様があり、その中心にシンボリックな大きめの丸い粒がある。単なる模様?、へそ?、あそこ?
4年ぐらい前にクリエーター仲間のK氏の提案でエイものを始めて、お客様から、バイヤーさんからこの白い部分はどこなの?と聞かれるたびにそう答えていました。雑誌や、ネットで探してみても明快な回答を見つけられず、それなら自分で調べてやると現地へ。タイバンコク郊外。2月27日。
こんなやつでしたわ。剥製ですけど。エイさん。野球のホームベースぐらいの大きさ。
で、スターマークと呼ばれる部分は人為的に削られておりました。つまりエイの革を黒く染めた後、その部分を削って、たぶん「骨」的な部分が表面にマークとして浮き出ている状態でした。さらに真ん中の大き目の丸い部分はというと、そこは人間でいう背中の首下辺りの出っ張ってる骨の部分でした。逆に言えばそこを削らないと突起部分となってしまうため、均一な厚みにするための加工だったのです。
帰り際、エイの生皮も見せてもらいました。ちゃんとエイヒレ部分はカットされておりました。
おみやげ物でも買いにいこうということで、S氏に連れられホーチミン最大の市場レンダンマーケットへ。4月13日。これがまたすごかった。近年香港や台湾やタイやここベトナムにも外資のスーパーマーケットや小ぎれいなショッピングセンターを良く見かけるようになって、日本と同じ感覚で買物にもいけるのですが、ここは違った。ザッツ蚤の市。そのパワーがすごい。大好きな感じです。昔の70年代の日本の「市場」です。小学生時代に見た活気ある商店街を思い出させてくれました。
そこで発見しました。発掘しました。新素材。タイやベトナムの山間部で暮す少数民族の生地です。防寒着やテーブルクロスにしているようなカラフルな綿の手縫いの織物です。色彩が独特でアジアな感じです。その昔、シルクロードから中国、朝鮮、日本ルートと枝分かれして、こっちのほうにも伝わったんだな。そいつで西陣織シリーズ、博多織シリーズ、片貝シリーズに次ぐ、少数民族生地シリーズができればいいぞ。とりあえずサンプルを作ってみよう。などと空想の翼でレンダンマーケットからベトナム奥地の山間部を飛んで、さらにインドの更紗やトルコやペルシャのイスラム圏まで心地よく空想が広がりました。
現地の方と話をしていて「ベトナムの人はこういう古来の生地を現在は身につけないの?」と聞くと「古臭いデザインだし、スマートじゃないし、おみやげ物よ。私達が着るのはアメリカやヨーロッパや日本のクールなデザインのものよ」と。むむむ。これはどこかで聞いたセリフだぞ。そうだ。現代の日本の着物の取り扱われ方と一緒だあ。ますます空想の翼に勢いがついて、いつの間にかベンツに乗ってる自分にたどり着きます。
さらに彼女曰く「あなたはどこの少数民族の血が入っているのか?」と仰天の一言。まさか、生粋の日本人だぜ。俺。どうやらベトナムやタイの少数民族となんか似ているらしいんです。また何人かにもそう言われたことがありました。前世占いでは山城の国の山賊、その前は十字軍崩れの商人なのに・・・
でもなんかなじんでしまうんだな、あの空気。NYやパリのケツの座りの悪いあの感じではなくて、懐かしい感じ。アジア人なんだな。俺。大阪人=アジア人なのかもしれん。中国、韓国は行ったことがないのでこの場合のアジア人から除きますが。
ベトナム・タイ少数民族もん、やってみよう。
合同展で知り合った日本人クリエーターS氏を訪ねてベトナムホーチミンへ。4月11日気温35℃。S氏はベトナム歴12年。現地で自社工場とカフェを経営している。展示会で出会った時からベトナムの手刺繍やハンドメイドの技術に興味があった。ミシンより手縫いのほうが早いでという背景が魅力的だ。
ホーチミンの市内は生粋の関西人が後ずさりするほどの迫力でした。気温は35℃だからお盆前後の日本の真夏。そしてとにかくバイクが多い。ベトナム名物らしい。一昔前の御堂筋違法駐車と同じく交通名物。目の前を1分間に100台前後通り過ぎていく。2人乗り3人乗りは当たり前。歩行者に自転車もからまって、みんあ、だああああって大群で移動します。盆踊りに暴走族が乱入してきてみんなで円になって躍る感じ。はたまた信号のない渋谷スクランブル交差点に、車・歩行者が交差した上に、さらに原ちゃりロードレースも同時開催されてしもーたーって感じです。しかもみんな行きたい方に行くからクラクションが多い。パリの凱旋門の交差点と同じくらいかそれ以上。フランスの植民地だった影響か?
で、思ったね。感じたね。そんな交通量の中で事故がほとんどない、ということは器用なんだ。みんな。おっちゃんもおばちゃんもみんな器用なんだ。その器用さと手縫いの技術って関係ないことないやないのちゃうか。
で、立ちすくんでいると原チャリに乗ったベトナム人がやってきた。「おれはさあベトナム戦争でアメリカン人とたたかったんだ。あんた何人だ?」これこれ海外でよくある観光客目当ての商売だなと注意しつつ「日本人だ」と答える。「日本人!あなたドイツとイタリアと組んでアメリカと戦った同士!」うまい!絶妙な日本男児向けトーク。ドイツの飲み屋では今ではそういわれるらしい「そうだよ」とこちらも人懐っこい笑顔で応戦「これ見てよ。日本人からのお礼の手紙。ベトナムの古いお寺で撮った写真」ホントだ。見知らぬ日本人とこのおっちゃんの笑顔の2ショット「どこに泊ってるの」「メイホテル」「あまり知られていないお寺を見に行こう。それからホテルに送ってあげる」ってことはこの原チャリに2ケツか。「ハウマッチ」「いやいやそんなんいらん」と手を振る。おーこの人、本当に日本人好きなんだ。同士だもんなあ。俺達。待ち合わせまで時間はあるし、市内観光に出かけるか。ちょっと世話かけるで相棒!
これが詐欺にあった一部始終です。600ドンせしめられました。日本円で3000円くらいか。でも原チャリの2ケツで約40分くらいかな。デジカメの動画で「いい絵」も取れましたし、ベトナム交通事情も生で体験できたし、見知らぬ中華寺院も2つ3つ見れたし、大通りから離れた地元の道も商店街も堪能できたし、そんなもんやろ。京都や浅草の人力車みたいにやっぱり最初に価格交渉しとかなあかんわ。
京都といえば、4月26日菱屋カレンブロッソ京都柳小路店オープンです。
かれこれ十数回、合同展示会に出展しています。合同展にはオーガナイザーと呼ばれる主催者がいて、がさっとクリエーターをかき集めて場所を提供して、バイヤーを集めてマッチングの機会をプロデュースしてくれます。就職博覧会みたいなものです。
そのうちに得意先が増えてきて、大事な得意先さんと深い商談をしたくなってくると「みんな一緒」の合同展を卒業して個展を開催しても売上を上げられるブランドが出来てきます。合同展は卒業~みたいな感じです。水商売のお姫様が結婚して「水揚げ」されるのと同じ感じです。(同じ感じか?)もちろんそれが目標ではあるんですけれども、合同展の出展意義がもう一つあります。
それは出展者との情報共有です。水商売歴、いや合同展歴7年生ともなると得意先の情報や市場性などの生々しい話が色々と耳に入ってきます。「百貨店か専門店か」論争から「中国の人件費が高くなってしょうがない」という恨み節なども耳にします。僕もブランドのスタンスを確かめながら、そういう話を聞いているような、聞き流しているような対応です。
もう一つ、そういう隣の芝は青いぜ話よりおもしろいのは、モノを作っている同志の苦労や突き抜け感の共有です。先ほどの水揚げメンバーは会社都合もあるのでしょうけど、手の届かない存在になって疎遠になってしまいます。結婚してしまったキャバ嬢の消息が不明になるとの同じです。(同じか?)それよりもやはり、クリエーターの姿勢に、言葉に感動できる瞬間がたまりません。ライバルというよりか3番4番。新井金本というところです。これは日本でもそう、パリでも、NYでも、同じ感覚に出会えます。
長年、彼らの商品を仕入れて菱屋カレンブロッソの直営店で売ったら売れるだろうなあとバイヤーの気持ちになりながら、でもカレンブロッソの個性というか「におい」がづれるかもなあと思い直したりもして、打つ手がなかったんです。
ところが、カレンブロッソの素材で彼らのデザインを、彼らの素材をカレンブロッソのデザインで、というWネーム企画はどうだろう?そういえば第1弾はカオティックさんとのWネームシザーズケースで好評だったぞ。いちご大福のあの味です。菱屋が大福餅屋として合同展示会に出展してたらいちご屋と知り合って、飲みに行って「いっぺん一緒にやろうや」となった感じ。
もちろんオリジナルデザイン100%にはこだわりたいんですけど、色々と挑戦してみたい気持ちが最近強いのです。デザイナーではなく、クリエーターです。僕は。
タイやベトナムの手縫いの製品にも挑戦してみたい。香港のブランドとも組んでみたい。シチリアのメンズサンダル屋と共同開発したい。(シチリアに行きたい!)メンズバッグを充実させたい。海外の展示会にももう一度挑戦してみたい。苺大福に引き続き、マンゴー大福や、エスカルゴ大福や、ビネガー大福や、雪見大福に挑戦してみたい!
