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エイのスターマークと呼ばれる部分はどこなんだ?というのが数年前からの疑問でした。エイの革一枚につき白い楕円形の模様があり、その中心にシンボリックな大きめの丸い粒がある。単なる模様?、へそ?、あそこ?
4年ぐらい前にクリエーター仲間のK氏の提案でエイものを始めて、お客様から、バイヤーさんからこの白い部分はどこなの?と聞かれるたびにそう答えていました。雑誌や、ネットで探してみても明快な回答を見つけられず、それなら自分で調べてやると現地へ。タイバンコク郊外。2月27日。
こんなやつでしたわ。剥製ですけど。エイさん。野球のホームベースぐらいの大きさ。

で、スターマークと呼ばれる部分は人為的に削られておりました。つまりエイの革を黒く染めた後、その部分を削って、たぶん「骨」的な部分が表面にマークとして浮き出ている状態でした。さらに真ん中の大き目の丸い部分はというと、そこは人間でいう背中の首下辺りの出っ張ってる骨の部分でした。逆に言えばそこを削らないと突起部分となってしまうため、均一な厚みにするための加工だったのです。

帰り際、エイの生皮も見せてもらいました。ちゃんとエイヒレ部分はカットされておりました。

おみやげ物でも買いにいこうということで、S氏に連れられホーチミン最大の市場レンダンマーケットへ。4月13日。これがまたすごかった。近年香港や台湾やタイやここベトナムにも外資のスーパーマーケットや小ぎれいなショッピングセンターを良く見かけるようになって、日本と同じ感覚で買物にもいけるのですが、ここは違った。ザッツ蚤の市。そのパワーがすごい。大好きな感じです。昔の70年代の日本の「市場」です。小学生時代に見た活気ある商店街を思い出させてくれました。
そこで発見しました。発掘しました。新素材。タイやベトナムの山間部で暮す少数民族の生地です。防寒着やテーブルクロスにしているようなカラフルな綿の手縫いの織物です。色彩が独特でアジアな感じです。その昔、シルクロードから中国、朝鮮、日本ルートと枝分かれして、こっちのほうにも伝わったんだな。そいつで西陣織シリーズ、博多織シリーズ、片貝シリーズに次ぐ、少数民族生地シリーズができればいいぞ。とりあえずサンプルを作ってみよう。などと空想の翼でレンダンマーケットからベトナム奥地の山間部を飛んで、さらにインドの更紗やトルコやペルシャのイスラム圏まで心地よく空想が広がりました。
現地の方と話をしていて「ベトナムの人はこういう古来の生地を現在は身につけないの?」と聞くと「古臭いデザインだし、スマートじゃないし、おみやげ物よ。私達が着るのはアメリカやヨーロッパや日本のクールなデザインのものよ」と。むむむ。これはどこかで聞いたセリフだぞ。そうだ。現代の日本の着物の取り扱われ方と一緒だあ。ますます空想の翼に勢いがついて、いつの間にかベンツに乗ってる自分にたどり着きます。
さらに彼女曰く「あなたはどこの少数民族の血が入っているのか?」と仰天の一言。まさか、生粋の日本人だぜ。俺。どうやらベトナムやタイの少数民族となんか似ているらしいんです。また何人かにもそう言われたことがありました。前世占いでは山城の国の山賊、その前は十字軍崩れの商人なのに・・・
でもなんかなじんでしまうんだな、あの空気。NYやパリのケツの座りの悪いあの感じではなくて、懐かしい感じ。アジア人なんだな。俺。大阪人=アジア人なのかもしれん。中国、韓国は行ったことがないのでこの場合のアジア人から除きますが。
ベトナム・タイ少数民族もん、やってみよう。

合同展で知り合った日本人クリエーターS氏を訪ねてベトナムホーチミンへ。4月11日気温35℃。S氏はベトナム歴12年。現地で自社工場とカフェを経営している。展示会で出会った時からベトナムの手刺繍やハンドメイドの技術に興味があった。ミシンより手縫いのほうが早いでという背景が魅力的だ。
ホーチミンの市内は生粋の関西人が後ずさりするほどの迫力でした。気温は35℃だからお盆前後の日本の真夏。そしてとにかくバイクが多い。ベトナム名物らしい。一昔前の御堂筋違法駐車と同じく交通名物。目の前を1分間に100台前後通り過ぎていく。2人乗り3人乗りは当たり前。歩行者に自転車もからまって、みんあ、だああああって大群で移動します。盆踊りに暴走族が乱入してきてみんなで円になって躍る感じ。はたまた信号のない渋谷スクランブル交差点に、車・歩行者が交差した上に、さらに原ちゃりロードレースも同時開催されてしもーたーって感じです。しかもみんな行きたい方に行くからクラクションが多い。パリの凱旋門の交差点と同じくらいかそれ以上。フランスの植民地だった影響か?
で、思ったね。感じたね。そんな交通量の中で事故がほとんどない、ということは器用なんだ。みんな。おっちゃんもおばちゃんもみんな器用なんだ。その器用さと手縫いの技術って関係ないことないやないのちゃうか。
で、立ちすくんでいると原チャリに乗ったベトナム人がやってきた。「おれはさあベトナム戦争でアメリカン人とたたかったんだ。あんた何人だ?」これこれ海外でよくある観光客目当ての商売だなと注意しつつ「日本人だ」と答える。「日本人!あなたドイツとイタリアと組んでアメリカと戦った同士!」うまい!絶妙な日本男児向けトーク。ドイツの飲み屋では今ではそういわれるらしい「そうだよ」とこちらも人懐っこい笑顔で応戦「これ見てよ。日本人からのお礼の手紙。ベトナムの古いお寺で撮った写真」ホントだ。見知らぬ日本人とこのおっちゃんの笑顔の2ショット「どこに泊ってるの」「メイホテル」「あまり知られていないお寺を見に行こう。それからホテルに送ってあげる」ってことはこの原チャリに2ケツか。「ハウマッチ」「いやいやそんなんいらん」と手を振る。おーこの人、本当に日本人好きなんだ。同士だもんなあ。俺達。待ち合わせまで時間はあるし、市内観光に出かけるか。ちょっと世話かけるで相棒!
これが詐欺にあった一部始終です。600ドンせしめられました。日本円で3000円くらいか。でも原チャリの2ケツで約40分くらいかな。デジカメの動画で「いい絵」も取れましたし、ベトナム交通事情も生で体験できたし、見知らぬ中華寺院も2つ3つ見れたし、大通りから離れた地元の道も商店街も堪能できたし、そんなもんやろ。京都や浅草の人力車みたいにやっぱり最初に価格交渉しとかなあかんわ。
京都といえば、4月26日菱屋カレンブロッソ京都柳小路店オープンです。

いちご大福

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かれこれ十数回、合同展示会に出展しています。合同展にはオーガナイザーと呼ばれる主催者がいて、がさっとクリエーターをかき集めて場所を提供して、バイヤーを集めてマッチングの機会をプロデュースしてくれます。就職博覧会みたいなものです。
そのうちに得意先が増えてきて、大事な得意先さんと深い商談をしたくなってくると「みんな一緒」の合同展を卒業して個展を開催しても売上を上げられるブランドが出来てきます。合同展は卒業~みたいな感じです。水商売のお姫様が結婚して「水揚げ」されるのと同じ感じです。(同じ感じか?)もちろんそれが目標ではあるんですけれども、合同展の出展意義がもう一つあります。
それは出展者との情報共有です。水商売歴、いや合同展歴7年生ともなると得意先の情報や市場性などの生々しい話が色々と耳に入ってきます。「百貨店か専門店か」論争から「中国の人件費が高くなってしょうがない」という恨み節なども耳にします。僕もブランドのスタンスを確かめながら、そういう話を聞いているような、聞き流しているような対応です。
もう一つ、そういう隣の芝は青いぜ話よりおもしろいのは、モノを作っている同志の苦労や突き抜け感の共有です。先ほどの水揚げメンバーは会社都合もあるのでしょうけど、手の届かない存在になって疎遠になってしまいます。結婚してしまったキャバ嬢の消息が不明になるとの同じです。(同じか?)それよりもやはり、クリエーターの姿勢に、言葉に感動できる瞬間がたまりません。ライバルというよりか3番4番。新井金本というところです。これは日本でもそう、パリでも、NYでも、同じ感覚に出会えます。
長年、彼らの商品を仕入れて菱屋カレンブロッソの直営店で売ったら売れるだろうなあとバイヤーの気持ちになりながら、でもカレンブロッソの個性というか「におい」がづれるかもなあと思い直したりもして、打つ手がなかったんです。
ところが、カレンブロッソの素材で彼らのデザインを、彼らの素材をカレンブロッソのデザインで、というWネーム企画はどうだろう?そういえば第1弾はカオティックさんとのWネームシザーズケースで好評だったぞ。いちご大福のあの味です。菱屋が大福餅屋として合同展示会に出展してたらいちご屋と知り合って、飲みに行って「いっぺん一緒にやろうや」となった感じ。
もちろんオリジナルデザイン100%にはこだわりたいんですけど、色々と挑戦してみたい気持ちが最近強いのです。デザイナーではなく、クリエーターです。僕は。
タイやベトナムの手縫いの製品にも挑戦してみたい。香港のブランドとも組んでみたい。シチリアのメンズサンダル屋と共同開発したい。(シチリアに行きたい!)メンズバッグを充実させたい。海外の展示会にももう一度挑戦してみたい。苺大福に引き続き、マンゴー大福や、エスカルゴ大福や、ビネガー大福や、雪見大福に挑戦してみたい!

大正15年の創業以来谷町6丁目に本社があります。建屋自体はその数十年前からあったそうです。ここんとこ面白い小売店も増えて、大阪ガイドマップ類にも顔を出す新興観光エリアになってきました。路地が面白いのと個性的な小売店が点在している事、そして何よりも大阪町屋と呼ばれる町並み、その商店街は活気に溢れ、歴史建造物もそこかしこに見られ、どこか懐かしさが感じられます。
大阪城からも近く「からほり通り」と呼ばれる商店街は大阪八百夜橋に代表されるように大阪城の堀の一つでした。心斎橋からは歩いて15分ぐらいで、その昔大阪空襲のときに焼けなかったエリアでもあります。その空襲をここで止めたという榎大明神の神木があり、その袂に直木三十五の石碑も見えます。今日は朝から騒がしく映画の撮影をやっていました。僕が映画の撮影に出くわすのは「ミナミの帝王」以来。
そういえば相撲界でいうタニマチはこの谷町あたりを言うのです。腕のいい医者がいて大阪場所のときにそこに行くのに「谷町に行け」というところから、タニマチの言葉になり、現代では後見人やスポンサーのことをさすようになりました。
先日、初めてアンケートを実施し多くの、本当に多くの回答を頂きました。現在整理して各店のスタッフに回覧しているところです。みんな涙が出るほど喜んで感動しています。そんなカレンブロッソファンの「タニマチ」の皆様のありがたいご要望に少しでもお応えしたいです。
そこで勝手ながら「ファンクラブ」を設立いたしました。菱屋カレンブロッソ主宰者自らが、自社のファンクラブを勝手に設立させていただきます。
毎日の仕事に追われて見失いかけていたサービスや製品開発のヒントやご要望に少しでも具体的にお応えしていこうと思っています。僕、営業、WEB担当の3人しかいませんが、修理やメンテナンスのこと、セミオーダー、ギフトカタログ、ネットの充実などいっぱいしなければいけないことを教えていただきました。
これからのお客様も大事ですが、これまでのお客様のほうがもっと大事であるという精神で商品・サービスを充実していきます。経営者として日本を代表するビッグブランドになりたいのですが、あえて「ビッグマイナー」ブランドとして長くやっていきますので今後もよろしくお願いします!
改善されるサービス内容などはメルマガを通してお知らせしてまいります。

    

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  • 本日から開催のパリプルミエクラスのトレンドブックに掲載していただきました。 http://twitpic.com/2l25na
  • 足袋屋さんで打ち合わせ。ハイソックス足袋をリクエストするが、それ専用の抜き型が必要とのこと。1型あたり10万くらい。22.5cmから27.5cm、5ミリ単位で作ると110万か。冬場に足袋の切れ目の素足は寒いねんけどなあ。
  • 行けまへんねや。10月の寺本展示会とか、呉服屋飛び込み営業とかで。
  • 注染の中尾社長と打ち合わせ。工場持って、企画ができて、小売店もある。苦しいけれど、理想形だと信じている。
  • あー去年まではこの時期パリに行く用意してたのになあ。優秀な現地スタッフがみつかって任せられると思ったけど、行きたくなってきた。世界中から集まるブースの雑貨みるとか、市内をうろうろするとか、バンプの蚤の市で異邦人気分味わうとか。行けばいくほどいいんだよなあ。
  • IFFの新和装ゾーン、出展社10社集められるか!?他にないものを作るのは当たり前。それをいかに売るかの時代。作り手と買い手のマッチングの場として合同展示会は確実な成果があるけど、出展料の採算が不明。しかしPR効果、やったるで感の一歩になる。
  • 和装関係者の皆さん。1月のIFFで「新和装」ゾーンを事務局から確保いただきました!出展の経費はかかりますけど、リスクと夢で作った商品を全国のバイヤーに披露しましょう。お恥ずかしながらタテマエ上オーガナイザーは私です。ご興味のある方はmac@calenblosso.jpまで
  • エイ素材の別注が立て続けにやってきた。あの人が履くのか。経済人や芸能人の情報はなかなかツイートできない。実はややうれしいねんけどな。
  • 盆明け初日。車のバッテリーは上ってるわ。会社の電灯の一部が漏電でブレーカー上るわ。変なテンション上る。午後からカレンブロッソ事業部立ち上げ後初めての本社会議。